迷惑メール対策設定では、スパムフィルターの処理方法を決めることができます。
「ドメイン全体に対して設定できる機能」と「個々のアカウントに対して設定できる機能」に分かれています。ドメイン全体の設定よりも、アカウントの個別設定が優先されます。個別設定していない場合は、ドメイン全体の設定が適用されます。
No | 機能名 | ドメイン全体 | アカウント | デフォルト値 |
---|---|---|---|---|
1 | 迷惑メールフィルター利用 | 設定できない | 設定できる | 利用する |
2 | 迷惑メールの隔離 | 設定できない | 設定できる | 隔離しない |
3 | 隔離メールの通知 | 設定できない | 設定できる | 通知しない |
4 | 隔離メールの通知間隔 | 設定できない | 設定できる | 1日毎 |
5 | 件名に追加する文字 | 設定できる | 設定できる | [SPAM] |
6 | 迷惑メールの判定強度 | 設定できる | 設定できる | 通常(5.0) |
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個々のアカウントで設定可能な機能です。
迷惑メールフィルターを利用します。
迷惑メールフィルターを利用しません。「利用しない」を選択した場合、迷惑メール対策設定のすべての機能、ホワイトリスト・ブラックリスト設定のすべての機能が使えなくなります。受信するメールについて、迷惑メールかどうかの判定をさせたくない場合に「利用しない」を選択してください。
なお、「利用しない」を選択しても、メールのウィルスチェックは有効です。ウィルスチェックを無効にすることはできません。
個々のアカウントで設定可能な機能です。
迷惑メールの判定強度に基づいて、迷惑メールと判定されたメールを当社メールフィルターのサーバー上に隔離します。隔離されたメールは、ブラウザからアカウント用ページの隔離メールボックスから参照できるほか、メールソフトのPOP・IMAP機能を使って参照することができます。隔離されたメールの一覧を通知することもできます。
隔離されたメールは、14日間が経過すると、自動的に削除されます。削除後の復旧はできません。
迷惑メールの判定強度に基づいて、迷惑メールと判定されたメールであっても、隔離せずにアカウント宛てに配送します。その際、件名に追加する文字が設定されている場合は、件名の書き換えの後にメール配送を行います。
メールソフト側でメールの振り分け処理をしたい場合は「隔離しない」を選択してください。
個々のアカウントで設定可能な機能です。
迷惑メールの隔離が有効な場合、隔離されたメールの一覧を通知間隔で設定した時間に基づいて通知します。 1通もメールが隔離されていない場合、通知は行われません。
迷惑メールの隔離が有効な場合、隔離されたメールがあっても、その通知を行いません。隔離されたメールは隔離メールボックスから参照する必要があります。
隔離メールの通知が有効な場合、指定の通知間隔毎に隔離メールの通知を行います。指定の間隔を経過しても隔離されたメールがなければ、通知は行いません。
ドメイン全体、個々のアカウントで設定可能な機能です。
個々のアカウントの設定が優先されます。
迷惑メールの判定強度に基づいて、迷惑メールと判定したメールの件名に追加する文字を設定します。デフォルト値は[SPAM]が設定されています。
例えば、「テスト」という件名のメールがスパムと判定された場合、デフォルトの設定では、「[SPAM] テスト」という件名に変更されることになります。メールソフトでは、ここで設定した文字([SPAM])に基づいて振り分けをするのが効果的です。
迷惑メールの隔離を有効にしていて、件名を変更したくない場合は、文字の入力欄を空にして更新してください。
ドメイン全体、個々のアカウントで設定可能な機能です。
個々のアカウントの設定が優先されます。
基本的には「通常の判定」のままで問題ありません。ホワイトリスト・ブラックリスト設定を使っても、判定の精度が今一つだという場合は、この設定を調整することで、判定精度の向上が期待できます。
設定値 | スコア | スパム検知率 | 誤検知率 |
---|---|---|---|
軽度な判定 | 10.0 | 低い | 低い |
やや軽度な判定 | 7.0 | やや低い | やや低い |
通常の判定 | 5.0 | 通常 | 通常 |
やや厳重な判定 | 4.0 | やや高い | やや多い |
厳重な判定 | 3.0 | 高い | 多い |
判定強度を微調整したい場合は、「細かく指定」の入力欄に任意のスコアを入力します。
Alive Mail Filterでは、受信した個々のメールについて、スパムメールであるか、あるいは正規のメールであるかの判定を行います。その判定結果として、メールに対してスコア(得点)が付けられます。スパムメールの特徴が多いほどメールのスコアは高くなり、特徴が少ないほどメールのスコアは低くなります。
言い換えると、スコアが高いほどスパムメールの確率は高く、スコアが低ければ正規のメールである確率は高くなります。
メールのヘッダーには、「X-Spam-Status」という行が追加され、そこでスコアを確認できます。以下はその例ですが、判定結果として「7.0」というスコアが付けられています。
X-Spam-Status: Yes, score=7.0 required=4.5 tests=FM_FRM_RN_L_BRACK,GAPPY_SUBJECT,X_IP autolearn=disabled version=3.2.5
スパムメールの検知率が低いほど、スパムメールを判定にしくくなります。スパムメールの特徴が多く見られるメールについてはスパムだと判定できますが、特徴が少ないものは判定できません。その一方で正規のメールが、スパムメールだと誤検知される確率も低くなります。
スパムメールの検知率が高いと、スパムメールを判定しやすくなります。スパムメールの特徴が少ないメールであってもスパムだと判定することができます。その一方で正規のメールが、スパムメールだと誤検知される確率が高くなります。